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ステップ4
外側の状況を成功目標にすると必ず挫折する
外側の状況を人生の第一の目標にすると、
考えられる結果は、次の3つのうちのどれかになる。
1)ずっと欲しかったその外側の状況が手に入ると、確かにその瞬間はこの上なく嬉しい氣持ちになれるが、本当にその瞬間だけだ。
1日が経ち、1週間が経ち、1ヵ月が経つと、
早くも次の目標に向かって進み始める。
人生で1番欲しいものがまた新たに出現するのだ。
慢性的なストレス、刹那的な喜び、
また次のストレスというサイクルを
延々と繰り返すことになる。
そして人生の終わりが訪れたときに、
「自分は何をあんなに必死になっていたのだろう」
と、ふと考える。
私の友人で、自分の本がニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載るという夢をずっと追いかけている人がいた。
彼は確かに努力を重ねていた。そして25年が経ち、ついに夢が叶ったのだ!
リストの中に自分の本を見つけると、彼は天にも昇る心地だった。
私も一緒にお祝いをした。
しかし私は、その次にどうなるかも予想できていた。
2週間半が経ち、彼はついに本音を言った。
「なんだか期待していたほどではなかったなぁ」
実際、彼はかなりひどい鬱状態になり、健康にも問題を抱えるようになってしまった。
せっかく長年の夢を叶え、経済的にも豊かになったと言うのに、これは一体どういうことだろう?
以前の彼は、自分の本がニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載りさえすれば、ある種の問題がたちどころに消え、そしてある種の夢が実現すると信じていた。
しかし、目標を達成してもそうならないということがわかると、以前にはなかったような虚しさが胸の中に広がっていった。
ベストセラーを書きたいと言う長年の夢が消え、あとにはぽっかりと空いた穴だけが残された。
夢を手放し、代わりに虚しさを手に入れる…
まるで割に合わない取引だ。
つまり、外側の状況を目標にすると、それを達成したときに、精神状態はかえって悪化すると言うことだ。
達成しないでずっと夢を追いかけている方が、まだ良い氣分でいられる。
とは言え、彼もいつまでも落ち込んではいなかった。
また次の目標を決め、その外側の状況を手に入れれば、今度こそ本当に幸せになれると張り切っていた。
こうやってストレスのサイクルを繰り返すことになる。
2)目標達成しても、すぐに違う建物に梯子をかけてしまったような氣分になる
言い換えると、目標達成の喜びさえ感じない時もあると言うことだ。
そんなとき人は、ただ次の目標に飛び移るのではなく、幻滅してやる氣を失ってしまう。
以前、テレビであるドキュメンタリー番組を見た。
番組の中で、世界的に有名なバンドが最初のヒット曲について語っていた。
「長年の夢がついに叶った時はどんな気分でしたか?」という質問を受けると、メンバーの1人はこう答えた。
「こんなものなのか? もっとすごい何かを期待していたのに… そういう氣分だった」
とても印象深い答えだが、特に驚きはなかった。
私のクライアントには、大成功しているミュージシャンやアスリート、俳優などもたくさんいる。
しかし彼らの中で、富、名声、幸福、健康の全てを持っている人は、大体20人に1人位だ。
残りの19人は極度のストレスにさらされ、次の目標に向かって一心不乱に突っ走っている。
早く次のプラチナアルバムを出さなければと焦り、もうヒット曲を作れないかもしれないという恐怖と戦っている。
夢のような人生を送っていると言うのに、信じられないようなことでストレスを感じていたりするのだ。
富、名声、幸福、健康の全てを持っている少数派たちに話を聞くと、富と名声のおかげで幸せになわけではないということがよくわかる。
彼らが幸せなのは、大切な原則を知っているからだ。
それは、「内面にある愛と真実の方が、外側の結果や状況よりもずっと大切だ」と言う原則だ。
彼らにしても、そう簡単にその原則を発見したわけではない。
アルコールやドラッグの問題で散々苦しみ、そしてついに、お金と名声だけでは決して心は満たされないということを悟る。
それからは、外側の状況に執着しそうな自分に氣づくと、その反対の方向へ一目散に走っていく。
「もうお金や名声の事は考えもしない。そのせいで死にかけたからね」と彼らは言う。
この1と2は、外側の第一目標を達成した人に起こる現実だ。
大抵の人は、“意思の力”を使って目標を達成しようとする。
そしてもうご存知のように、“意思の力”は役に立たない。
それでは、いつまでたっても目標達成できなかったら、一体どうなってしまうのだろう。
3)目標達成できないとすっかり意氣消沈して立ち直れなくなる
この仕事をしていて1番悲しいのは、原則に気づくのが遅すぎた人たちを見ることだ。
例えば、あるベテランの歌手は、自宅にずらりと並んだトロフィーやパネルを苦々しく眺めると、「こんなものはいつでもくれてやる」と言った。
「もっと家族を大切にするべきだった。愛する人たちとの時間を増やすべきだった。愛と喜びと心の平安が手に入るなら、名声を手放しても構わない。」
人はたいてい歳をとると、人生で本当に大切なものがわかるようになる。
しかし中には、歳をとってもまだわからない人もいる。
いつまでも外側の状況に執着し、恐怖とストレスにさいなまれている。
彼らはおそらく、それまでに集めたトロフィーや症状に必死でしがみついているのだろう。
(次回に続く)
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「外側の状況に執着すると不幸になる」
ということがよく分かる内容でしたね。
本当の幸せや喜びは、自分の内側にしか無いんです。
“愛と喜びで満たされた感覚”以外のものは、他人の価値観や世間の常識でしかありません。
そんなものはサッサと手放しましょう。
それでは次回をお楽しみに♪
感謝・合掌 なべG
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